1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 次世代抗モノクローナル抗体にマラリア発症予防効果

次世代抗モノクローナル抗体にマラリア発症予防効果

2022年8月20日  New England Journal of Medicine

健康成人を対象とした第I相臨床試験で次世代の抗マラリアモノクローナル抗体L9LSの安全性、薬物動態およびコントロール下でのヒトマラリア感染(CHMI)に対する防御効果を検討。L9LS投与後2-6週間以内にL9LS投与群17例と対照群6例に、熱帯熱マラリア原虫(3D7株)を保有する蚊に曝露させた。 その結果、安全性の懸念は認められなかった。L9LSの推定半減期は56日で、用量直線性が認められた。最高血清中濃度(Cmax)の平均値は、静脈内投与の20mg/kg群が914.2μg/mL、5mg/kg群が164.8μg/mL、1mg/kg投与群が41.5μg/mL、5mg/kg皮下投与群が68.9μg/mLだった。L9LSを投与した17例中15例(88%)にCHMIに対する防御効果が示された。CHMI後21日時点までに1mg/kg静脈内投与群の1例、5mg/kg皮下投与群の1例、対照群の6例全例に寄生虫血症が発現したが、20mg/kg静脈内投与群と5mg/kg静脈内投与群には認められなかった。...