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リキッドバイオプシーによるMSI-H検出で膵がんのICI奏効予測

2022年8月21日  専門誌ピックアップ

血中循環腫瘍DNAリキッドバイオプシー検査Guardant360(G360)で検出された高頻度マイクロサテライト不安定性(MSI-H)による膵管腺がん(PDAC)に対する免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の効果予測能を評価。G360でMSI-Hが検出されたPDAC患者10例の後ろ向き解析を実施した。 その結果、10例中9例がICI治療を受け(8例がペムブロリズマブ単剤、1例がイピリムマブ+ニボルマブ)、全奏効率は77%(9例中7例)だった。ICI治療期間中央値は8カ月で、中央値21カ月の追跡後のデータカットオフ時点で奏効例7例中6例が奏効を維持していた。組織検体を用いたMSI検査の結果が得られた6例中5例(83%)で血漿検体を用いたG360の結果と一致し、G360で検出したMSI-H患者数は組織検査より1例多かった。...