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閉経女性のホルモン療法で乳がん再発増えず

2022年8月21日  専門誌ピックアップ

デンマーク全国規模のコホート研究で、1997-2004年に早期浸潤性エストロゲン受容体陽性非転移性乳がんの診断を受けた閉経後女性8461例を対象に、膣エストロゲン療法(VET)や閉経期ホルモン療法(MHT)による乳がんの再発および死亡のリスクを検討。1957例が診断後にVET、133例がMHTの使用を開始した。再発の追跡期間中央値は9.8年、死亡では15.2年だった。 潜在的交絡因子で調整した多変量モデルでの解析の結果、VETMHTも実施しなかった患者に対する再発の調整後相対リスクはVET群が1.08(95%CI 0.89-1.32)、MHT群が1.05(同0.62-1.78)、VET群のアロマターゼ阻害薬補助療法サブグループが1.39(同1.04-1.85)だった。全死因死亡の調整後ハザード比はVET群が0.78(同0.71-0.87)、MHT群が0.94(同0.70-1.26)だった。...