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定期的な断食でコロナ重症度低下、感染予防にはならず

2022年8月21日  専門誌ピックアップ

米ユタ州で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチン接種前の定期的な短期断食が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の転帰にもたらす影響を前向き縦断観察コホート研究で検討。SARS-CoV-2陽性者(205例)で断食とCOVID-19重症度との関係を評価し、SARS-CoV-2検査の受検者(1524例)で断食とSARS-CoV-2初回感染の関係を評価した。 その結果、定期的に断食を実施している参加者(35.6%)は、COVID-19診断前に40.4±20.6年(最長81.9年)にわたり定期的に断食していた。主要複合評価項目の死亡または入院は、定期的断食者の11.0%、非断食者の28.8%(P=0.013)で、断食者のハザード比は0.61(95%CI 0.42-0.90)だった。その他の入院および死亡の予測因子に、年齢、ヒスパニック系、心筋梗塞歴、一過性脳虚血発作歴、腎不全があった。2次解析では、断食者の14.3%、非断食者の13.0%がCOVID-19の診断を受けたことが明らかになった(P=0.51)。...