AVR後の心臓ダメージの変化が転帰と関連
2022年8月20日
Journal of the American College of Cardiology
大動脈弁置換術(AVR)を施行した患者1974例を対象に、AVR後の心臓のダメージ(cardiac damage)が転帰に及ぼす影響関連を検討。AVR施行前の心臓のダメージは、6.1%がステージ0(ダメージなし)、14.5%がステージ1(左室のみ)、51.4%がステージ2(左心房または僧帽弁の障害)、20.9%がステージ3(肺血管床または三尖弁の障害)、7.1%がステージ4(右室機能障害)だった。 比例ハザードモデル解析の結果、2年死亡率は術前および術後1年以内の心臓のダメージの程度と関連した。術後1年時点の心臓のダメージは、15%に改善、25%に悪化が見られ、60%には変化が見られなかった。1年後の心臓ダメージの変化に2年死亡(調整後ハザード比:改善0.49、不変1.00、悪化1.95、P=0.023)および死亡または心不全による入院の複合(同0.60、1.0、2.25、P<0.001)との独立した関連が認められた。...
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