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尿道下裂の男児、先天性心疾患を併発するリスク高い

2022年8月23日  専門誌ピックアップ

米国11州で出生した男児の先天性欠損症サーベイランスプログラムのデータを用いて、尿道下裂を有する児に重大な先天性心疾患(CHD)が発症するリスクを後ろ向きコホート研究で検討。テキサス州およびアーカンソー州のデータから1次分析データを取得し、他の9州のデータで関連性を検証した。 その結果、テキサス州とアーカンソー州の妊娠370万件で、尿道下裂とCHDを併発した男児1485例が特定された。尿道下裂児がCHDを発症する可能性は、尿道下裂がない小児の5.8倍だった。尿道下裂の重症度および母親の人種/民族にCHD併発と独立の関係が認められた。テキサス州では、重症度IIIの尿道下裂男児は、重症度Iの尿道下裂男児より尿道下裂とCHDの併発の可能性が2.7倍高く(アーカンソー州での推定オッズ比2.7、95%CI 1.4-5.3)、ヒスパニック系の母親の産児は非ヒスパニック系白人の母親の産児より1.5倍高かった。...