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血漿プロスタシンで糖尿病発症やがん死亡のリスク予測

2022年8月25日  専門誌ピックアップ

Malmö Diet and Cancer Study Cardiovascular Cohortの参加者4658例(平均年齢57.5±5.9歳、男性39.9%)を対象に、血漿プロスタシン濃度と糖尿病およびがん死亡リスクの関連を検討。平均追跡期間21.9年で702例が糖尿病を発症し、23.5年で651例ががんのため死亡した。 その結果、プロスタシン濃度の第1四分位群に対する第4四分位群の調整後の糖尿病有病オッズ比は1.95(95%CI 1.39-2.76、傾向のP<0.0001)だった。糖尿病患者361例を除外したCox回帰解析で、プロスタシンに糖尿病発症との有意な相関が認められ(第1四分位群に対する第4四分位群の調整後ハザード比1.76、95%CI 1.41-2.19、傾向のP<0.0001)、がん死亡との相関も認められた。がん死亡リスクにプロスタシンと空腹時血糖値の有意な相互作用が認められ(相互作用のP=0.022)、ベースラインで空腹時血糖異常が見られた参加者で相関が強かった(1SD変化当たりのハザード比1.52、95%CI 1.07-2.16、P=0.019)。...