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イバブラジン除放性製剤でHFrEFの心機能改善

2022年8月25日  Journal of the American College of Cardiology

臨床的に安定している駆出率が低下した心不全(HFrEF)患者360例を対象に、標準療法に追加イバブラジン硫酸塩徐放性製剤の効果を無作為化プラセボ対照試験で検討(FIRST試験)。主要評価項目は、32週時点の左室収縮終末期容積係数の変化量とした。 その結果、32週時点で、イバブラジン群とプラセボ群の両群に左室収縮終末期容積係数の有意な改善が見られたが、改善度はイバブラジン群で高かった。イバブラジン群は左室拡張終末期容積係数、左室駆出率、安静時心拍数、カンザスシティ心筋症質問票スコア、心不全悪化および心血管疾患による入院の改善でもプラセボ群に対する優越性を示した。有害事象に群間差は見られず、心不全の悪化はイバブラジン群の方が少なかった。...