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妊娠糖尿病、低めの血糖閾値でLGAリスク低下せず

2022年8月26日  New England Journal of Medicine

妊娠24-32週の女性4061例を対象に、妊娠糖尿病の診断に用いる血糖値の基準による母子の転帰を検討(GEMS試験)。対象妊婦を無作為化により低基準値群(空腹時血糖92mg/dL以上、1時間値180mg/dL以上、2時間値153mg/dL以上のいずれか)と高基準値群(空腹時血糖99mg/dL以上または2時間値162mg/dL以上)に割り付けた。主要評価項目は、在胎不当過大児(LGA、Fenton-WHO基準で出生体重が90パーセンタイル超)の出生とした。 その結果、低基準値群の15.3%と高基準値群の6.1%が妊娠糖尿病の診断を受けた。低血糖基準群の出生児の8.8%と高血糖基準群の出生児8.9%がLGAだった(調整相対リスク0.98、95%CI 0.80-1.19、P=0.82)。 低血糖基準群の方が高血糖基準群より分娩誘発、医療サービスの利用、薬剤の使用、新生児低血糖症の頻度が高かった。その他の副次評価項目の結果は両群ほぼ同じで、有害事象に大きな群間差は認められなかった。 血糖値が両群の基準の中間に該当した女性のうち、妊娠糖尿病の治療を受けた女性(195例)は、治療を受けなかった女性...