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がん患者の心血管疾患による入院が増加、米

2022年8月27日  専門誌ピックアップ

米国で、2004-17年のNationwide Inpatient Sampleに登録された急性心筋梗塞、肺塞栓症、虚血性脳卒中、心不全、心房細動、心房粗動または脳出血による入院約4250万件を対象に、がん患者の心血管疾患による入院の分布および傾向を検討。がん併発率は4.5%だった。 その結果、2004-17年の心血管疾患による入院率は、がん患者では23.2%増加したのに対し、非がん患者では10.9%減少した。がん患者での入院率増加はあらゆる入院理由および前立腺がん以外のがん種で認められ、心血管疾患による入院の人口10万人当たり粗発生率は血液がん(9.7-13.5)、肺がん(7.4-8.9)、消化器がん(4.6-6.3)が最も高かった。消化器がん以外のがん種の患者で最も頻度の高かった入院の理由は心不全だった(人口10万人当たり粗入院率13.6-16.6)。...