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睡眠の質不良で代謝異常に伴う脂肪性肝疾患リスク上昇

2022年8月27日  専門誌ピックアップ

代謝異常に伴う脂肪性肝疾患(MAFLD)の中国人患者5011例を対象に、自己報告による睡眠行動とMAFLDリスクの相関を横断研究で検討した。 人口統計学的因子、生活習慣、肥満などで調整した多変量ロジスティック回帰解析の結果、就寝時刻の遅延(オッズ比1.37、95%CI 1.10-1.70)、いびき(同1.59、1.33-1.91)、30分を超える昼寝(同1.17、1.02-1.35)でMAFLDリスクの有意な上昇が認められ、夜間の睡眠障害があり長時間の昼寝をする患者のリスクが最も高かった(同2.38、1.73-3.27)。健康睡眠スコアの1点増加当たりMAFLDリスクが16%低下した。媒介分析で、肥満は睡眠の質がMAFLDリスクに及ぼす影響の20.77%のみに関与することが示された。...