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虚血性脳卒中、遠隔虚血コンディショニングで機能転帰改善

2022年8月27日  Journal of the American Medical Association

中国の55施設で急性期の中等度虚血性脳卒中1893例を対象に、遠隔虚血コンディショニング(RIC;空気圧式電子機器による両側上肢への200mmHgまでの加圧と減圧各5分間の5サイクル)の有効性を多施設共同非盲検無作為化比較試験検討(RICAMIS試験)。適格患者を発症後48時間以内に、ガイドラインに基づく治療のみの対照群(971例)とガイドラインに基づく治療+10-14日間のRIC併用群(922例)に割り付けた。主要評価項目は90日時点の良好な機能転帰(修正Rankin尺度0-1)とし、全評価項目を盲検下で評価した。 その結果、1893例(平均65歳、女性34.1%)中1776例(93.8%)が試験を完遂した。RIC群の67.4%、対照群の62.0%が90日時点の機能転帰が良好だった(オッズ比1.27、95%CI 1.05-1.54、P=0.02)。有害事象が発現した患者の割合はRIC群が6.8%、対照群が5.6%だった。...