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非輸血依存性サラセミアにmitapivatが有効

2022年8月27日  Lancet

非輸血依存性(NTD)のαサラセミアまたはβサラセミアの成人患者を対象に、ピルビン酸キナーゼ活性化因子mitapivat(Agios Pharmaceuticals社)の安全性と有効性を多施設共同第II相非盲検試験で検討。3カ国4施設で20例(βサラセミア15例、αサラセミア5例、中央値44歳、女性75%、アジア系50%)にmitapivatを投与した。主要評価項目は、ヘモグロビンの反応(4-12週間時点の1回以上の評価で、試験開始前からヘモグロビン濃度1.0g/dL以上上昇)とした。 その結果、20例中16例(80%、αサラセミアの100%、βサラセミアの73%)主要評価項目が認められた(P<0.0001)。17例(85%)に治療下で発現した有害事象が認められ、事象13件が治療に起因するものと判断された。初期不眠症(50%)、浮動性めまい(30%)、頭痛(25%)の頻度が高かった。24週間のコア期間中に死亡例はなかった。...