TAVR後の早期LVEF改善で5年全死因死亡率低下
左室駆出率(LVEF)が50%未満の重度大動脈弁狭窄症患者659例(平均年齢82.4歳)を対象に、経大腿アプローチによるカテーテル大動脈弁置換術(TAVR)後の早期LVEF改善と長期転帰をコホート研究で検討。主要評価項目は5年全死因死亡とした。術後30日以内のLVEF 10ポイント以上増加を早期LVEF改善と定義した。 その結果、早期LVEF改善を示した患者の割合は32.8%だった(平均ΔLVEF 16.4%)。多変量解析で、早期LVEF改善で5年全死因死亡率(LVEF 5%増加当たりの調整ハザード比0.94、95%CI 0.88-1.00、P=0.04)および心臓死リスク(同0.90、0.82-0.98、P=0.02)が低下した。サブグループ解析では、早期LVEF改善と5年全死因死亡の関係は、冠動脈疾患や心筋梗塞の既往の有無に関係なく一定だった。...
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