1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 出産前ビタミンD補給で乳児期のアトピーリスク低下

出産前ビタミンD補給で乳児期のアトピーリスク低下

2022年8月29日  専門誌ピックアップ

妊婦のビタミンD補給による出生児のアトピー性皮膚炎リスクを無作為化プラセボ対照試験で検討(UK Maternal Vitamin D Osteoporosis Study)。妊娠中の女性をコレカルシフェロール1日1000IU群とプラセボ群に割り付け、妊娠14週頃から出産まで投与した。出生児のアトピー性皮膚炎の有病率は、生後12カ月時点(635例)、24カ月時点(610例)、48カ月時点(449例)で評価した。 その結果、母乳栄養期間で調整後、コレカルシフェロール群の出生児は、生後12カ月でのアトピー性湿疹リスクが低かった(オッズ比0.55、95%CI 0.32-0.97、P=0.04)。この効果は経時的に弱まり、24カ月後(同0.76、0.47-1.23)および48カ月後(同0.75、0.37-1.52)では統計学的に有意な差は見られなかった。生後12カ月時点の乳児湿疹リスクは、母乳栄養期間が1カ月以上の出生児ではコレカルシフェロール群の方が低く(オッズ比0.48、95%CI 0.24-0.94、P=0.03)、母乳栄養期間1カ月未満の出生児ではこの傾向は見られなかった(同0.80、0...