男女共通解剖学的部位21カ所のがん発生率に見られる性差と危険因子の関連性について、NIH-AARP Diet and Health Study(1995-2011年)登録コホートを前向きに解析した(男性17万1274例、女性12万2826例、年齢50-71歳)。 その結果、新規がんの発生は2万6693件だった(男性1万7951例、女性8742例)。甲状腺がんと胆嚢がんの発症率のみが男性の方が女性より発生率が有意に低かった。他のほとんどの部位のリスクは男性の方が高く(調整後ハザード比1.3-10.8)、特に膀胱がん(ハザード比3.33、95%CI 2.93-3.79)、胃噴門部がん(同3.49、2.26-5.37)、喉頭がん(同3.53、2.46-5.06)、食道腺がん(同10.80、7.33-15.90)のリスクが高かった。男性の方がリスクが高い理由を危険因子によって説明できた割合はわずかだった(肺がんの50%から食道腺がんの11%まで)。...
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