脳梗塞の初期診断、CT単独がMRI併用に非劣性

急性脳梗塞の入院患者246例を対象に、入院時のCT初期診断に用いるCT単独のCTとMRI併用に対する非劣性を後ろ向き観察コホート研究で検証。MRI追加群123例と傾向スコアでマッチさせたCT単独群123例の臨床転帰を比較した。 その結果、退院時の死亡または要介助（dependence；modified Rankin scale 3-6）発生率は、CT単独群（42.3％）よりMRI追加群（48.0％）の方が高く、絶対差は5.7％（95％CI －6.7-18.1）となり、非劣性基準（マージン－7.50％）を満たした。 生存退院225例の退院後1年似内の脳卒中または死亡の発生率は、CT単独群（12.5％）よりMRI追加群（19.5％）の方が高く、相対リスクは1.14（95％CI 0.86-1.50）となり、非劣性基準（マージン0.725）を満たした。...