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小児の扁桃摘出、術前デクスメデトミジンで呼吸器有害事象減少

2022年8月30日  専門誌ピックアップ

中国で、扁桃摘出術およびアデノイド切除術を受ける0-12歳の小児384例(年齢中央値7歳、男児59.1%)を対象に、術前鎮静薬が呼吸器有害事象(PRAE)に及ぼす影響を単施設二重盲検無作為化試験で検討。小児を無作為化によりミダゾラム群(0.1mg/kg)、デクスメデトミジン群(2.0μg/kg)、生食群(対照、0.9%生理食塩水)に割り付け、前投薬として鼻腔内投与した。主要評価項目は、3群間のPRAE発生率の差とした。 373例を対象にintention-to-treat解析を実施した。生食群(125例)と比較すると、ミダゾラム群(124例)はPRAE発生割合が高く(56.5% vs. 40.8%、調整オッズ比1.99、95%CI 1.18-3.35)、デクスメデトミジン群(124例)はPRAE発生割合が有意に低かった(24.2% vs. 40.8%、同0.45、0.26-0.78)。デクスメデトミジン群との比較で、ミダゾラム群はPRAEのリスクが高かったが(同4.44、2.54-7.76)、その他の重篤な臨床有害事象は観察されなかった。...