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ワルファリンはDOACより上部消化管出血が多い

2022年8月31日  専門誌ピックアップ

ワルファリンまたは直接経口抗凝固薬(DOAC)による上部および下部消化管出血(GIB)の発生率を傾向スコア重み付け法を用いた住民対象コホート研究で比較。2014-19年にアイスランドで経口抗凝固薬の処方を受けた全患者のデータを収集し、電子カルテシステムとひも付けた。 その結果、ワルファリンはDOACより上部消化管出血の発生率が高く(ハザード比2.12、95%CI 1.26-3.59)、特にアピキサバン(ハザード比2.63、95%CI 1.35-5.13)、ダビガトラン(同5.47、1.87-16.05)、リバーロキサバン(同1.74、1.00-3.05)より高かった。下部消化管出血の発生率は同程度だった。このほか、ワルファリンはアピキサバンより消化管大出血の発生率が高かった(同1.79、1.06-3.05)。全体の消化管出血および消化管大出血の発生率はワルファリンとDOACで同程度だった。...