1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 思春期の精神病体験、環境因子が大きな影響

思春期の精神病体験、環境因子が大きな影響

2022年8月31日  JAMA Psychiatry

英国のTwins Early Development Studyに参加した16歳の双生児4855ペアを対象に、遺伝的危険因子と環境危険因子[いじめ、従属事象としてのライフイベント(dependent life events、人間関係の崩壊や犯罪など)、大麻使用、たばこ使用、低出生体重]が思春期の精神病体験(psychotic experiences)に及ぼす影響を検討。スウェーデンの標本(双生児6435ペア)で解析結果の再現性を確認した。 その結果、環境危険因子への曝露が多いと精神病体験が多かった。精神病体験に対する遺伝的影響の相対的寄与は、環境危険因子への曝露増加に伴い低下した(遺伝率:妄想症44%から38%へ、認知的解体47%から32%へ、誇大妄想41%から32%へ、無快感症49%から37%へ)。このパターンは、スウェーデンの標本を用いた精神病体験の評価でも再現された。...