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タキサン系薬化学療法で眼有害事象リスク上昇

2022年8月31日  JAMA Ophthalmology

米国の民間医療保険請求データベースを用いて、タキサン系薬による化学療法の眼有害事象リスクを後ろ向きコホート研究で検討。新たにタキサン系薬(ドセタキセルまたはパクリタキセル)またはタモキシフェン(タキサン系薬非曝露)の使用を開始した女性がん患者を解析対象とし、流涙症、嚢胞様黄斑浮腫(CME)および視神経症のリスクを比較した。 タキサン群(1824例、平均年齢62.1歳)とタモキシフェン群(1万6395例、54.6歳)を解析した結果、タキサン群のタモキシフェン群に対する粗ハザード比は流涙症が5.55(95%CI 2.99-10.29)、視神経症が4.43(同1.10-17.82)、調整後ハザード比はそれぞれ5.15(同2.79-9.54)、4.44(同1.04-18.87)だった。タキサン群(1909例、62.5歳)とタモキシフェン群(1万6524例、54.6歳)でCMEリスクを解析した結果、粗ハザード比は1.37(同0.72-2.60)、調整後ハザード比は1.33(同0.70-2.53)だった。...