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コロナによるVTEの新たな血中マーカー発見

2022年9月1日  専門誌ピックアップ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)入院患者1960例(平均58歳、男性57%、黒人20%)を対象に、可溶性ウロキナーゼ型プラスミノゲンアクチベーター受容体(suPAR)濃度で静脈血栓塞栓症(VTE)リスク患者を特定できるか国際共同観察研究で評価。肺塞栓症または深部静脈血栓症をVTEと定義し、入院時にsuPARとDダイマーの測定値がある患者を対象とした。 その結果、163例(8%)がVTEを発症し、suPARとDダイマー値はいずれも高値だった。suPARとDダイマーに正の相関があった(β=7.34、P=0.002)。Dダイマーなどの変数で調製後のVTEのオッズ比は、suPAR第3三分位が第1三分位より高かった(補正オッズ比2.68、95%CI 1.51-4.75、P<0.001)。Dダイマー1mg/L未満とsuPAR 11ng/mL未満の閾値を組み合わせると、VTEの確率がわずか3.6%の患者のうち41%を特定できた。...