難治性/再発B-ALLのCAR-T療法、高用量ほど生存転帰良好
2022年9月1日 専門誌ピックアップ
Pediatric Real World CAR Consortium（PRWCC）所属施設で収集した難治性または再発のB細胞急性リンパ芽球性白血病（B-ALL）185例の患者データを用いて、CD19標的キメラ抗原受容体T細胞（CAR-T）療法tisagenlecleucelの用量による生存転帰への影響を検討した。 生存形質導入CAR-T細胞用量の中央値は、患者の体重1kg当たり1.7×106個だった。奏効者を用量の四分位数で、D1（48例、0.134-1.300×106個）、D2（46例、1.301-1.700×106個）、D3（43例、1.701×2.400×106個、D4（43例、2.401-5.100×106個）に分類して評価した。 その結果、高用量群に総生存率、無事象生存率、無再発生存率の改善が認められた（P＝0.031、0.0079、0.0045）。高用量tisagenlecleucelによる毒性の増加は認められなかった。...