アデノウイルスベクターワクチンで心血管系リスクが短期的に上昇

フランスで新型コロナウイルス感染症（COVID-19）ワクチン接種と接種後の心血管事象リスクとの関連を自己管理症例シリーズで検討した。75歳未満成人4650万例を対象に、重度心血管事象（心筋梗塞、肺塞栓症、脳卒中。心筋炎と心膜炎は除外）の短期リスクを評価した。 その結果、ファイザー社／ビオンテック社およびモデルナ社のワクチンに重度心血管事象との関連はなかった。オックスフォード大学／アストラゼネカ社ワクチンに初回接種後2週目の急性心筋梗塞（相対発現率1.29、95％CI 1.11-1.51）と肺塞栓症（同1.41、1.13-1.75）との関連が認められた。ヤンセン社ワクチンでは、単回接種後2週目の心筋梗塞との関連が否定できなかった（同1.75、1.16-2.62）。...