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コロナ感染2年後も精神/認知障害リスク高い

2022年9月2日  専門誌ピックアップ

国際的な医療データサービスTriNetXの匿名化した電子カルテ情報を用いた後ろ向きコホート研究で、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染後2年間の神経系および精神系のリスクを検討。2020年1月20日から2022年4月13日までに新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断を受けた患者コホート(128万4437例、平均42.5歳、女性57.8%)と同時期の他の呼吸器感染症コホートをマッチさせ、年齢群(18歳未満小児、18-64歳成人、65歳以上高齢者)と診断日で層別化した。 その結果、主な精神系疾患のリスクが1-2カ月後にベースラインに戻り(気分障害43日時点、不安障害58日時点)、その後マッチさせた対照群と同程度になった(同457日時点、417日時点)。ブレインフォグと呼ばれる認知機能障害、認知症、精神病性障害およびてんかん/発作のリスクは、追跡調査期間2年の終了時点もなお高かった。小児ではSARS-CoV-2感染後6カ月間、気分障害(ハザード比1.02、95%CI 0.94-1.10)や不安障害(同1.00、0.94-1.06)のリスクの上昇は見られなかったが、認知機...