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COPD罹患率と死亡率の性差、気道構造が原因か

2022年9月2日  専門誌ピックアップ

COPDGene試験の2次解析で、気道の構造的差異が慢性閉塞性肺疾患(COPD)の有病率および臨床転帰の性差に及ぼす影響を検討。CT画像の気道疾患を気道壁および気道内腔の7つの測定指標を用いて定量的に評価した。 その結果、喫煙未経験者(420例)では、男性は女性よりも区域気道壁面積の割合が高く(最小二乗平均47.68±0.61 vs. 45.78±0.55、P=0.02)、女性は男性よりも身長および全肺気量で調整後の区域気道内径が狭かった(8.05mm±0.14 vs. 9.05mm±0.16、P<0.001)。喫煙経験者(9363例)でも、男性の方が区域気道壁面積の割合が高く(52.19±0.16 vs. 48.89±0.18、P<0.001)、女性は区域気道内径が狭かった(7.80mm±0.05 vs. 8.69mm±0.04、P<0.001)。気道の測定指標の変化(高壁測定値または低内腔測定値)により、男性よりも女性の方がFEV1/FVC比が低く、呼吸困難が多く、呼吸関連QOL、6分間歩行距離、生存率も不良だった(いずれもP<0.01)。...