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多発性硬化症の再発予防にublituximabが有望

2022年9月2日  New England Journal of Medicine

再発性多発性硬化症(MS)患者を対象に、モノクローナル抗体ublituximabによる再発予防効果を第III相二重盲検ダブルダミー試験2件で検討(ULTIMATE I、II)。患者を無作為化によりublituximab群とteriflunomide群に割り付けた。主要評価項目は、再発率(年率換算)とした。 ULTIMATE I試験に549例、ULTIMATE II試験に545例を登録し、追跡期間中央値は95週間だった。ULTIMATE I試験での年率換算の再発率は、ublituximab群が0.08、teriflunomide群が0.19(率比0.41、95%CI 0.27-0.62、P<0.001)、ULTIMATE II試験ではそれぞれ0.09、0.18(同0.51、0.33-0.78、P=0.002)だった。両試験の統合解析で、ublituximab群の5.2%とteriflunomide群の5.9%に12週時点での障害の悪化が認められた(ハザード比0.84、95%CI 0.50-1.41、P=0.51)。ublituximab群の47.7%に注入に起因する反応が発現した。ubl...