閉経前RRSO後の更年期症状の3つの分類

閉経前女性194例を対象に、リスク低減卵管卵巣摘出術（RRSO）後の症状およびホルモン療法（HT）の影響を前向き縦断的比較研究で検討（WHAM試験）。HT使用のRRSO施行群（57例）、HT非使用のRRSO施行群（38例）、対照の卵巣非摘出群（99例）の3群を解析対象とし、術前、術後3、6、12カ月時点でアンケートを実施し、症状（ホットフラッシュ、寝汗、意欲低下、膣の乾燥、不眠、不安/うつ病）の変化を潜在遷移分析で評価した。 その結果、「多症状」（HT非使用群81-87％、HT使用群36-42％、対照群7-9％）、「少症状」（同7-13％、36-42％、77-80％）、「性的症状」（同0-10％、17-27％、14-15％）の3つの特徴に分類された。HT非使用群のほとんどで3カ月時点で「多症状」が報告され、12カ月時点の症状改善確率は2％だった。HT使用群では3カ月時点の症状の特徴はさまざまで、6カ月時点の症状改善確率は5-13％（悪化率14％）、12カ月時点では12-32％（同4-25％）だった。...