ニルマトレルビルで高齢者のコロナ死亡79％減

新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）オミクロン株感染後の重症化予防に対するニルマトレルビルの有効性を検討。Cox比例ハザード回帰モデルを用いて、ニルマトレルビル治療のCOVID-19による入院および死亡への効果を推定した。40歳以上でニルマトレルビル投与が適格なClalit Health Services会員10万9254例中3902例（4％）にニルマトレルビルを投与した。 その結果、65歳以上の患者の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）による入院割合は、ニルマトレルビル投与群が10万人日当たり14.7件、未投与群が58.9件だった（補正ハザード比0.27、95％CI 0.15-0.49）。COVID-19による死亡の補正後ハザード比は0.21（同0.05-0.82）だった。 40-64歳の患者では、COVID-19による入院割合は投与群が10万人日当たり15.2件、未投与群は15.8件だった（同0.74、0.35-1.58）。COVID-19による死亡の補正後ハザード比は1.32（同0.16-10.75）だった。...