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がん死亡の50%が修正可能な危険因子に起因

2022年9月3日  Lancet

世界の疾病負担研究(GBD)2019のデータを用いて、行動、環境、職業上および代謝の危険因子に起因するがんの疾病負担を系統的解析で推定。2019年のがんの推定死亡数と障害調整生存年(DALY)、2010年から2019年までの変化を分析した。 その結果、この解析に含めた危険因子は、2019年に全世界で男女合わせて445万件の死亡(すべてのがん死亡数の44.4%)と1億500万DALY(全DALYの42.0%)に寄与していた。男性の全がん死亡数の50.6%および女性の全がん死亡数の36.3%が危険因子に起因するものだった。 危険因子の上位3位は、世界全体および社会人口統計学的特性指数(SDI)の高い地域では喫煙、飲酒、高BMIだったが、SDIの低い地域では喫煙、危険な性行為、飲酒だった。2010年から2019年までに、危険因子に起因するがんの死亡数が20.4%、DALYが16.8%上昇した。増加率は代謝リスクが最大だった(それぞれ34.7%と33.3%)。...