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重度の後遺症残るICH/IVH生存者、4割が1年転帰良好

2022年9月4日  JAMA Neurology

重度の後遺症が残る脳内出血(ICH)または脳室内出血(IVH)の生存者715例(mRSスコア4-5点)を対象に、1年転帰および院内事象を評価。主要評価項目は1年後のmRSとした。 その結果、308例(43%)が1年後にmRSスコア0-3点(転帰良好)を達成した。統合コホートの調整モデルで、糖尿病(調整後オッズ比0.50、95%CI 0.26-0.96)、NIH脳卒中尺度(同0.93、0.90-0.96)、重度の白質希薄化(同0.30、0.16-0.54)、松果体偏位(同0.87、0.76-0.99)、急性虚血性脳卒中(同0.44、0.21-0.94)、胃瘻造設(同0.30、0.17-0.50)および30日まで持続する水頭症(同0.37、0.14-0.98)があると回復不良で、30日以内のICH(同1.82、1.08-3.04)またはIVH(同2.19、1.02-4.68)の消失が見られると転帰良好だった。 30日院内事象を用いたモデルで1年転帰が予測でき(受信者動作特性曲線下面積0.87、95%CI 0.83-0.90)、ベースラインの重症度係数のみを用いたモデルより識別能が有意に改善...