コロナ後VTEの危険因子に高齢、男性、肥満

英国の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）外来患者1万8818例（女性56.2％、平均64.3歳）を対象に、急性静脈血栓塞栓症（VTE）の臨床的危険因子と遺伝的危険因子を住民対象コホート研究で検討。2020年3月1日から2021年9月3日までに検査で確定した感染者を同期間の非感染者9万3179例（同56.0％、64.3歳）とマッチさせた。 その結果、感染で30日以内のVTEリスク上昇が認められ、1000人年当たりの発生率は、感染者が50.99、非感染者が2.37だった（ハザード比21.42、95％CI 12.63-36.31）。ワクチン2回接種者はリスクが大幅に低かった（同5.95、1.82-19.5、相互作用のP＝0.02）。COVID-19患者では、高齢（補正後の10年当たりのハザード比1.87、95％CI 1.50-2.33）、男性（同1.69、1.30-2.19）、肥満（同1.83、1.28-2.61）が独立の危険因子だった。遺伝的血栓形成傾向がある場合、COVID-19後VTEのハザード比は2.05（95％CI 1.15-3.66）だった。...