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卵管内膜症、4割で手術時にがん検出

2022年9月5日  専門誌ピックアップ

大学付属病院3施設で組織学的診断を受けた卵管内膜症(ES)患者515例とマッチさせた子宮内膜症(EM)患者452例を対象に、ESと婦人科悪性腫瘍リスクの相関を後ろ向き症例対照解析で検討。ES群はEM群より年齢中央値が有意に高かった(52歳 vs. 48歳、P<0.001)。 その結果、手術時のがん診断率はES群の方がEM群より有意に高かった(40.1% vs. 18.1%、P<0.001)。この差は、既にがんがある患者やがんの疑いがある患者を除外したサブ解析でも認められた(20.9% vs. 5.6%、P<0.001)。 このほか、ES群の方がEM群より10年死亡回避率が低かった(77.0% vs. 90.5%、P<0.001)。交絡因子で調整した多変量解析では、ES群の方が手術時がん診断(オッズ比2.48、P<0.001)および死亡(同1.69、P=0.017)のリスクが高かった。...