英国のコホート研究IMAGINEに参加した知的障害と病原性ゲノム変異(pathogenic genomic variant)のある2770例(4-19歳)のデータを用いて、精神神経疾患リスクに対するゲノム変異、遺伝および社会経済的貧困の影響を一般集団と比較した。 その結果、精神的健康の評価データが得られた2397例では、73.9%に病原性のコピー数変異(CNV)、26.1%に病原性の一塩基変異が認められた。イングランドの一般集団と比べると、精神神経疾患併発の相対リスクは、自閉症スペクトラム障害が29.2(95%CI 23.9-36.5)、注意欠陥多動性障害が13.5(同11.1-16.3)だった。CNVのある小児では、家族性変異があると新生変異(de novo variant)があるより社会経済的に貧しい地域に居住している傾向にあった。遺伝と社会経済的貧困ともに、CNVがある知的障害児の精神神経疾患リスクに寄与していた。...
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