妊娠中のコロナワクチン接種は安全

カナダの7つの州と地域で、妊娠女性（15-49歳）に対する新型コロナウイルス感染症（COVID-19）ワクチンの安全性を観察コホート研究で検討。ワクチン接種後の妊婦（19万1360例）の重大な健康事象の発現頻度と性質をワクチンを接種していない妊娠女性およびワクチン接種済みの妊娠していない女性と比較した。 その結果、18万388例がmRNAワクチンを1回接種し、9万4262例が2回接種していた。全体で、妊娠女性の4.0％がmRNAワクチン初回接種後、7.3％が2回目接種後に重大な健康事象を報告したのに対し、ワクチンを接種していない妊娠女性からの報告は3.2％だった。 ワクチンを接種した妊娠女性は、ワクチンを接種していない妊娠女性との比較で、mRNA-1273ワクチン2回目接種後7日以内の重大な健康事象発生のオッズが増加した（補正オッズ比4.4、95％CI 2.4-8.3）が、mRNA-1273ワクチン初回接種後やBNT162b2ワクチン接種後のオッズ増加は見られなかった。...