1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. ダパグリフロジンでHFpEFの心血管リスク低下

ダパグリフロジンでHFpEFの心血管リスク低下

2022年9月6日  New England Journal of Medicine

左室駆出率が軽度低下した心不全(HFmrEF)患者および左室駆出率の保たれた心不全(HFpEF)患者(左室駆出率40%超と定義)計6263例を対象に、通常治療に追加したダパグリフロジンの有効性を無作為化プラセボ対照試験で検討(DELIVER試験)。主要複合評価項目は、心不全悪化(心不全による予定外の入院または心不全による緊急来院のいずれか)または心血管死とした。 その結果、追跡期間中央値2.3年で、主要評価項目はダパグリフロジン群の16.4%、プラセボ群の19.5%に発生した(ハザード比0.82、95%CI 0.73-0.92、P<0.001)。ダパグリフロジン群の11.8%、プラセボ群の14.5%に心不全悪化が発生し(同0.79、0.69-0.91)、7.4%、8.3%に心血管死が発生した(同0.88、0.74-1.05)。...