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65-74歳男性の心血管スクリーニングで死亡率低下せず

2022年9月7日  New England Journal of Medicine

デンマークの15の自治体に在住する65-74歳の男性を対象に、無症候性心血管疾患のスクリーニングによる死亡リスク改善効果を並行群間無作為化比較試験で検討した(DANCAVAS試験)。 1万6736例をスクリーニング案内群(検査を受けるよう案内を送付)、2万9790例を対照群(検査なし)に割り付けた。スクリーニングでは心電図同期CT検査(冠動脈石灰化スコア、心房細動および動脈瘤の評価)、血圧脈波検査(末梢動脈疾患および高血圧症の評価)、血液検査(糖尿病および脂質異常症の評価)を実施した。主要評価項目は全死因死亡とした。 その結果、スクリーニング案内群の1万471例(62.6%)が検査を受けた。intention-to-treat解析で、中央値5.6年の追跡後にスクリーニング案内群の12.6%および対照群の13.1%の死亡が認められた(ハザード比0.95、95%CI 0.90-1.00、P=0.06)。スクリーニング案内群の対照群に対するハザード比は、脳卒中が0.93(95%CI 0.86-0.99)、心筋梗塞が0.91(同0.81-1.03)、大動脈解離が0.95(同0.61-1.49)...