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病院到着前の胸腔脱気で24時間死亡率低下

2022年9月7日  JAMA Surgery

緊急の胸腔減圧を要する外傷患者8469例を対象に、病院到着前の胸腔穿刺による脱気(prehospital needle decompression:PHND)による早期死亡率改善効果を後ろ向きコホート研究で検討。PHNDを実施した患者1337例とPHNDを実施せずに外傷センター到着後15分以内に胸腔ドレーンを挿入した患者7132例を比較した。 その結果、PHNDにより24時間死亡オッズが25%低下した(オッズ比0.75、95%CI 0.61-0.94、P=0.01)。重度外傷性脳損傷(同0.65、0.45-0.95、P=0.03)を除き、救急室を生存退室した患者でほぼ同じ結果が得られ(同0.68、0.52-0.89、P<0.01)、重度胸部損傷患者に限定した解析でも結果はほぼ同じだった(同0.72、0.55-0.93、P=0.01)。傾向スコアマッチ後(同0.79、0.62-0.98、P=0.04)、同じ救急医療サービス水準でマッチさせた場合(同0.74、0.56-0.99、P=0.04)および変数プロビット回帰分析(係数-0.60、95%CI -1.04--0.16、P<0.01)で...