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虚血性左室機能不全、PCI併用で転帰改善せず

2022年9月7日  New England Journal of Medicine

左室駆出率35%以下で心筋生存能がある重度虚血性左室収縮機能不全患者700例を対象に、経皮的冠動脈形成術(PCI)による血行再建の効果を検討(REVIVED-BCIS2試験)。患者をPCI+至適薬物療法群(PCI群)と至適薬物療法群単独に割り付けた。主要複合評価項目は全死因死亡または心不全による入院とした。 その結果、追跡期間中央値41カ月での主要複合評価項目発生率は、PCI 群が37.2%、至適薬物療法単独群が38.0%だった(ハザード比0.99、95%CI 0.78-1.27、P=0.96)。6カ月時点(平均差-1.6ポイント)および12カ月時点(同0.9ポイント)の左室駆出率は両群同等だった。6カ月時点および12カ月時点の生活の質スコアはPCI群の方が良好だったが、この差は24カ月時点には縮小した。...