世界の成人の約14％が耳鳴を経験

一般集団を対象に耳鳴の調査を実施した研究論文の系統的レビューとメタ解析を実施し、世界での耳鳴有病率と発生率を検討。論文83件の有病率推定値、12件の発生率推定値を抽出し、変量効果メタ解析モデルを用いて、全耳鳴、重度耳鳴、慢性耳鳴、診断が確定した耳鳴の統合有病率、および全耳鳴の統合発生率を推定した。 その結果、統合した成人の耳鳴全体の有病率は14.4％だった。性別による有意差はなかった（男性14.1％、女性13.1％）が、年齢増加に伴い有病率も上昇した（18-44歳9.7％、45-64歳13.7％、65歳以上23.6％、年齢群間のP＜0.001）。その他の統合有病率は、重度耳鳴が2.3％、慢性耳鳴が9.8％、診断された耳鳴が3.4％だった。統合した耳鳴全体の発生率は10万人年当たり1164だった。...