急性心不全、アセタゾラミド静注でうっ血スコア改善
2022年9月8日
New England Journal of Medicine
体液量過剰の急性非代償性心不全患者519例を対象に、ループ利尿薬へのアセタゾラミド追加による早期うっ血解除が可能かを多施設共同並行群間二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討(ADVOR試験)。ループ利尿薬を静脈内投与している患者をアセタゾラミド静脈内投与(500mg、1日1回)とプラセボに割り付けた。主要評価項目は無作為化後3日以内のうっ血解除成功とした。 その結果、うっ血解除成功率はアセタゾラミド群が42.2%、プラセボ群が30.5%だった(リスク比1.46、95%CI 1.17-1.82、P<0.001)。アセタゾラミド群の29.7%、プラセボ群の27.8%に全死因死亡または心不全による再入院が発生した。アセタゾラミド群では累積尿量およびナトリウム利尿が増加し、利尿薬の効果向上が見られた。腎機能の悪化、低カリウム血症、低血圧および有害事象の発生率は両群同等だった。...
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