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T-DXdによるILD/肺炎、ほとんどが低悪性度

2022年9月8日  専門誌ピックアップ

トラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)単剤療法を検討した第I相試験および第II相試験計9件の統合解析で、薬剤性間質性肺疾患(ILD)および肺炎の発生状況を検討。T-DXd治療患者計1150例(乳がん44.3%、胃がん25.6%、肺がん17.7%、大腸がん9.3%、その他のがん3.0%)を解析対象とした。治療期間中央値は5.8カ月、前治療数中央値は4だった。 その結果、独立判定委員会による薬剤性ILDまたは肺炎判定の発生率は15.4%だった。ILD/肺炎の77.4%がグレード1または2で(グレード5は2.2%)、87.0%がT-DXd初回投与後12カ月以内(中央値5.4カ月)に発生していた。逐次選択法を用いたCox回帰解析から、薬剤性ILD/肺炎判定リスク増加の可能性がある関連因子に、65歳未満、日本での試験登録、T-DXd用量6.4mg/kg超、酸素飽和度95%未満、中等度から重度の腎機能障害、肺併存疾患、初回診断後4年超が特定された。...