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SGLT2阻害薬、駆出率問わず心不全の心血管死抑制

2022年9月9日  Lancet

心不全に用いるSGLT-2阻害薬の心血管死抑制効果を無作為化試験5件の包括的メタ解析で検討した。 解析対象は、DELIVER試験とEMPEROR-Preserved試験(HFrEFおよびHFpEF対象)、DAPA-HF試験とEMPEROR-Reduced試験(HFrEF対象)、SOLOIST-WHF試験(駆出率問わず心不全悪化のため入院した患者対象)のデータとした。複合主要評価項目は、心血管死または心不全による入院までの期間とした。 その結果、DELIVER試験とEMPEROR-Preserved試験(対象計1万2251例)では、SGLT2阻害薬による心血管死/心不全による入院の複合の抑制(ハザード比0.80、95%CI 0.73-0.87)、心血管死(同0.88、0.77-1.00)、心不全による入院(同0.74、0.67-0.83)それぞれの抑制が確認された。試験5件(対象計2万1947例)では、心血管死/心不全による入院の複合(同0.77、0.72-0.82)、心血管死(同0.87、0.79-0.95)、心不全による入院(同0.72、0.67-0.78)、全死因死亡(同0.92、...