高リスク患者のPCI後定期機能検査は無益

経皮的冠動脈形成術（PCI）を受けた高リスク患者1706例（平均年齢64.7歳）を対象に、PCI後1年時点の定期機能検査（核ストレステスト、運動心エコー、負荷心エコー）を含むフォローアップ戦略の臨床転帰改善効果を検討（POST-PCI試験）。主要評価項目は2年時点の全死因死亡、心筋梗塞、不安定狭心症による入院の複合とした。 その結果、2年時点の主要評価項目発生率のカプラン・マイヤー推定値は機能検査群5.5％、標準ケア群6.0％で（ハザード比0.90、95％CI 0.61-1.35、P＝0.62）、主要評価項目の各項目にも群間差はなかった。2年時の侵襲的冠動脈造影実施率は機能検査群12.3％、標準ケア群9.3％（差2.99ポイント）、再血行再建術では8.1％、5.8％だった（同2.23ポイント）。...