スチムリマブ、慢性/難治性ITPのP1結果良好

前治療の効果が不十分だった慢性または難治性の免疫性血小板減少症（ITP）患者12例（年齢中央値42歳）を対象に、スチムリマブの有効性および安全性を第I相試験で検討。試験のパートAでは全患者に中央値20.5週間のスチムリマブ隔週投与＋2週間の休薬を実施し、パートBでは7例に中央値113週間のスチムリマブ再治療を実施した。 パートAでは、スチムリマブ開始から24時間後、平均血小板数が25×109/Lから54×109/Lに上昇し、試験期間中50×109/L以上を維持した。5例（42％）が持続的奏効（フォローアップ受診の半数以上で血小板数50×109/L以上）、4例が完全奏効（血小板数100×109/L以上）を達成した。休薬中に平均血小板数が試験開始前の値まで戻ったが、パートBの再治療で再び上昇した。治療下で発現した有害事象件数はパートAで74件（10例）、パートBで70件（6例）だった。重篤な有害事象が5件発生し、うち1件（片頭痛）はスチムリマブに起因するものと判定された。...