UCの糞便移植＋抗炎症食、標準治療より寛解率高い

軽度ないし中等度の潰瘍性大腸炎（UC）に用いるマルチドナー糞便微生物移植＋抗炎症食（FMT-AID）の効果を無作為化比較試験で検討。臨床活動指評SCCAIが3-9で内視鏡的活動期にある［Ulcerative Colitis Endoscopic Index of Severity（UCEIS）1超］UC患者66例（年齢35.7±11.1歳、男性60.1％）を対象とした。 修正intention-to-treat解析の結果、FMT-AIDは至適標準薬物療法（SMT）に対して8週時点の臨床的奏効（65.7％ vs. 35.5％、P＝0.01、オッズ比3.5、95％CI 1.3-9.6）、寛解（60％ vs. 32.3％、P＝0.02、同3.2、1.1-8.7）、完全寛解（36.4％ vs. 8.7％、P＝0.03、同6.0、1.2-30.2）誘発での優越性を示した。8週時点で臨床的奏効が見られた患者をさらに追跡すると、48週時点の完全寛解持続で抗炎症食単独のSMTに対する優越性が示された（25％ vs. 0％、P＝0.007）。...