1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 院外心停止後昏睡患者、血圧目標設定で転帰に差なし

院外心停止後昏睡患者、血圧目標設定で転帰に差なし

2022年9月11日  New England Journal of Medicine

院外心停止から蘇生後に入院した昏睡状態の成人患者789例を対象に、平均動脈血圧目標値63mmHg(低値)と77mmHg(高値)の効果を2×2要因無作為化試験で比較(BOX試験)。主要評価項目は、90日時点の全死亡または脳機能カテゴリー(CPC)3ないし4(重度障害または昏睡)での退院の複合とした。なお、2通りの酸素目標値の効果を検討した要因計画の結果は別途報告されている。 その結果、主要評価項目発生率は血圧目標の高値群が34%、低値群が32%だった(ハザード比1.08、95%CI 0.84-1.37、P=0.56)。90日全死因死亡率はそれぞれ31%、29%だった(同1.13、0.88-1.46)。両群ともにCPCカテゴリー中央値は1、修正Rankin尺度スコア中央値は1で、モントリオール認知評価スコア中央値は高値群が27、低値群が26だった。有害事象発生率に有意な群間差は見られなかった。...