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大動脈二尖弁患者、TAVR後の転帰に性差はあるか

2022年9月13日  専門誌ピックアップ

重度大動脈狭窄に対する経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR)を施行した大動脈二尖弁(BAV)患者510例を対象に、TAVR後の転帰の性差を単施設試験で検討した。 TAVR施行前、女性は併存疾患が少なく、男性はSieversタイプ1のBAVの割合が高く、カルシウム量が多く(549.2±408.4mm3 vs. 920.8±654.3mm3、P<0.001)、大動脈基部構造が大きかった。 女性は男性より血管合併症(12.9% vs. 4.9%、P=0.002)および出血(11.1% vs. 5.3%、P=0.019)の発生率が高く、残存圧較差が高かったが(16.9±7.7mmHg vs. 13.2±6.4mmHg、P<0.001)、TAVR中に2つ目の弁植込みを受けた割合は男性の方が高かった(6.3% vs. 15.9%、P=0.001)。1年死亡リスクに差は見られなかった(ハザード比1.15、95%CI 0.56-2.35、P=0.70)。出血が女性の1年死亡の独立した予測因子だった(調整後ハザード比4.62、95%CI 1.51-14.12、P=0.007)。...