多剤耐性結核の3剤併用、リネゾリドは600mg、26週投与が最適か

多剤耐性結核患者181例を対象に、ベダキリン＋pretomanid＋リネゾリド療法に用いるリネゾリドのリスクと便益のバランスを考慮に入れた最適な投与量および投与期間を無作為化比較試験で検討。主要評価項目は、治療完了後26週時点の治療失敗または疾患再発（臨床的または細菌学的）と定義した不良転帰の発生率と価した。 その結果、リネゾリド1200mg 26週間投与群の93％、1200mg 9週間投与群の89％、600mg 26週間投与群の91％、600mg 9週間投与群の84％が転帰良好だった。38％、24％、24％、13％に末梢神経障害が発現し、22％、15％、2％、7％に骨髄抑制が発現した。リネゾリド1200mg 26週間投与群の9％に視神経症が発現し、全例が回復した。78週間の追跡期間中、好ましくない細菌学的転帰が7件生じ、そのうち6件がリネゾリドを9週間投与した患者に生じた。...