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ER陽性乳がん、内分泌療法2年の便益は20年持続

2022年9月14日  Journal of Clinical Oncology

閉経前乳がん患者924例を対象とした非盲検無作為化試験Stockholm(STO-5、1990-97年)の2次解析で、補助内分泌療法の長期的(20年間)便益を評価。STO-5では、患者をゴセレリン単独、タモキシフェン単独、ゴセレリン+タモキシフェン併用、補助内分泌療法なし(対照)に割り付け、2年間投与した。 エストロゲン受容体(ER)陽性患者(584例、年齢中央値47歳)では、対照群との比較で、ゴセレリン(多変量ハザード比0.49、95%CI 0.32-0.75)、タモキシフェン(同0.57、0.38-0.87)、両剤併用(同0.63、0.42-0.94)で長期無再発期間の有意な改善が見られた。併用群に有意な相互作用が認められた(P=0.016)。ゲノム低リスク患者(305例)はタモキシフェンによる便益(同0.24、0.10-0.60)、ゲノム高リスク患者(158例)ではゴセレリンによる便益(同0.24、0.10-0.54)が見られた。ゲノム高リスク患者では併用投与によるリスク増加が認められた(同3.36、1.39-8.07)。ゲノム低リスク患者にはタモキシフェンの便益が20年間認めら...